2008年9月21日にマンハイムで開催された第5回ドイツ臨床化学・検査医学統一学会(DGKL)年次総会において、同会に対し生化学分析賞が授与されました。
クライオ電子線トモグラフィーを開発したマックス・プランク生化学研究所の所長を務めるW. Baumeister教授に対し生化学分析賞と賞金5万ユーロを贈りました。
クライオ電子線トモグラフィーは、細胞内の巨大分子複合体の立体構造を、画期的な解像度で調べることができる方法です。クライオ電子線トモグラフィーは、個々のタンパク質の構造分析と細胞構造の電子顕微鏡による分析の間に存在する隙間を埋めます。
90年代後半には、Baumeister教授の研究グループからこの方法に関する重大な研究結果が発表されました。教授の研究グループは、細胞核の膜孔を、過去に前例がないレベルの解像度で観察することに成功しました。