(Walter Sarstedt, Prof. Dr. R. Valenta, Prof. Dr. Dr. Dr. Grünert)
2000年12月4~5日にボンで開催されたシンポジウム「急性および慢性炎症の病因と生体外診断」の一環として、第六回Sarstedt研究賞が、ドイツ臨床化学学会により授与されました。
Sarstedt研究賞は、5万ドイツマルクの賞金とともに、ウィーンの研究グループ「分子免疫病理学」の代表を務めるR. Velanta教授に授与されました。
教授は、アレルギーを引き起こす物質の遺伝的構造の解明に関する基礎研究での功績を認められ、本賞を受賞しました。教授の業績のおかげで、今日、アレルギーを引き起こす物質を遺伝組換え技術により再構築し、アレルギーに対処するためのワクチンを生産することができます。例えば面倒な花粉や食物アレルギーといった不快なアレルギー反応は、いずれ過去のものになるかもしれません。
Valenta教授に協力するストラスブール、ストックホルムのグループは最初のワクチンテストを行い、良好な結果を得ていました。混合アレルギーにおいても唯一の分子に左右されるという事実は、Valentas教授の最も重要な知見であり、これにより、分子の構造と生成を技術的に再構築することが可能になります。