SARSTEDT AG & Co. KGはSmart4Diagnostics GmbHの戦略的投資家となります
SARSTEDT AG & Co. KGは、画期的な技術への直接株式投資のため欧州委員会により2020年に設立されたEICフォンドを通じて、シリーズA 資金調達ラウンドの枠内において、ミュンヘンの新興企業、Smart4Diagnostics GmbHに戦略的投資を行うこととなりました。
すでに複数の賞を受賞し、EIT Health Wild Cardプログラムの一環として2018年、ミュンヘンのオーバーセンドリング地区に設立された同社は、人体から検体を採取する際の分析前プロセス全体をデジタル化します。
採取された検体は、デジタルで個々の患者に紐づけられます。 検体採取後、ソフトウェアが、検査に必要な試験管すべてが登録されており、十分に充填されており、また採取時間や正確なラベルが張り付けられているかを確認します。ソフトウェアはあらゆる診断用の検体に対応します。
検体の採取場所から検査室までの輸送に関しては、温度、振動、輸送所要時間が正確に記録されます。検体が検査室に到着すると、それらデータがラボ情報システム(LIS)に自動的に転送されます。
「当社のソフトウェアは、工場で事前にバーコードが貼付された試験管と、ユーザーがマニュアルで貼付したラベルの両方を認識します。さらに、すべての一般的なチューブ形状に互換性があるので、チューブが混合されても対応が可能です。」と、革新的なシステムの4人の創設者の一人でもあり、共同パートナーのDr.ハンス=マリア・ハイン氏は述べています。
さらに同氏は、「エラーのない分析の前段階のために、制限を課さないことが重要なポイントでした。」と説明しました。
SARSTEDTのセールス/研究開発部門の取締役であるライナー・シュスターは、次のように付け加えています:「両社の主な目標は、より迅速で正確な患者への治療を達成するために、分析前プロセスと検体品質を最適化することです。Smart4Diagnosticsとのパートナーシップにより、検体採取から検査室に到着するまでのサンプル品質を確保し、必要に応じてプロセスを最適化するための全く新しい方法をお客様に提供することで、最終的にはより迅速で正確な結果を通じて患者の皆様に利益をもたらすことにつながります。」
EICフォンドの投資委員会メンバーのカースティン・ボック氏は次のように述べています:「S4DXによる、すべての採血プロセスのデジタル化というミッションを、EICフォンドがサポートできることを非常にうれしく思っています。この資金調達ラウンドは、市場を変える製品を開発および拡張し、診断的判断のための新しい基準を打ち立てるために、チームをサポートします。」
今後、SARSTEDTとSmart4Diagnosticsは、革新的なデジタル化されたサンプル追跡方法に関する情報を、共同で皆様にお知らせします。